2014年8月  グループ山行(県連フリー登山バスで行く)

北穂高岳(3,106m)

長野県松本市・岐阜県高山市


横尾で昼食後,涸沢へ出発


本谷橋(つり橋)を渡る


北穂へ向け涸沢ヒュッテを出発


北穂高山頂は雨の中


南稜の下は鉄梯子に続いて長い鎖
雨の中滑らないように慎重に下る

参加者  9人 坂井(CL)、三浦(SL)
滝、杉山、川野、安永、新江、曽田、三村
コースタイム
8/13 広島駅7:00⇒(舞鶴若狭自動車道・北陸自動車道) ⇒17:45
  上高地・西糸屋山荘(泊)
8/14 上高地8:10→8:15河童橋→9:55明神館→10:50横尾
  (昼食)11:50→13:10本谷橋→15:35涸沢ヒュッテ(泊)
            歩行時間:約6時間
8/15 涸沢ヒュッテ7:10→11:25北穂高岳→11:30北穂高小屋(泊)
            歩行時間:約4時間
8/16 北穂高小屋5:55→北穂高岳(集合写真)6:05→9:10涸沢小屋
  →12:55横尾(昼食)13:20→16:25上高地・路線バス17:00→
  17:30平湯温泉・フリー登山バス19:40⇒(名神自動車道・
  山陽自動車道)⇒8/17 広島駅5:40(解散) 歩行時間:10時間30分
報 告
◎8月14日(木)〔小雨時々曇りのち大雨〕
 5時30分に起床し、食事7時、無料のコーヒーを飲み、小雨の中を傘をさし西糸屋山荘を出発、梓川左岸沿いの道を上流にたどっていく。明神、徳沢と過ぎ、横尾小屋で昼食(私は豚丼900円)、少し雨がひどくなったので雨カッパをきるが、雨が止む。みんな順調に歩く。一人がチョッとしたところで転び川側に転落するが、木によって助かり負傷なし。本谷橋で急登に備え少し休憩、ここまではハイキング気分。ジグザグの急登が始まり、屏風岩の末端を巻いていく。途中、小さな高山植物たちが心和ませる。前方に涸沢が望むようになり、ナナカマドの目立つガレ場を進み、カール内の分岐に出て、左の道を行き涸沢ヒュッテに着く手前で、大雨が降りかかり、天を恨めしく思う。厳しい登りの岩道のため一人が足を少し痛める。
◎8月15日(金)〔大雨〕
 大雨の中を7時過ぎに出発、涸沢小屋の右側から本格的な登り、最初は低い草の間に登山道があり、高山植物が咲いていた。ハイマツ帯に入ると登山道がジグザグとなり、大岩がゴロゴロ、南陵の鎖場、傾斜40度の一枚岩に鎖が設置、雨の中の登りのため注意して登る。途中、ストックを収め、三点確保を確認しながら登る。鎖場を登りきると斜度60度の梯子が設置、登りきると南陵の稜線となった。稜線上の登山道は比較的なだらか、2つめの鎖場となり、最初は直登りの鎖場、トラバース、ゴロゴロとした岩登りと、雨の中、視界がない中、気を引き締めて登る。南陵テラスと呼ばれるキャンプ指定地に着く。雨は相変わらず降り続く。最後の北穂高直下の岩稜を登り、奥穂高への指導標を左に見送り、北穂高岳に着く。すぐ下に北穂高小屋があった。途中、雲が切れて雪渓が見られたが、大雨の中、黙々と北穂高を目指す登山であった。
◎8月16日(土)〔大雨一時晴のち雨〕
 5時に起床、5時55分から雨の中、足を揃えるために5人と4人の少人の組にして下山、梯子、鎖場、トラバースと慎重に降りる。2時間あまりで涸沢小屋に着く。雨は相変わらず降り続く、本谷橋を渡り、危険箇所はなくなったと思った瞬間、沢の水が濁流となり流れ落ちていた。ストックで確認しながら、または、岩をつかみ水浸しになりながら、3つの沢を渡る。緊張を要す時間であった。13時前に横尾につき遅い昼食を取り、長い上高地までの歩きに備える。徳沢から17時の乗合バスに間に合わせるため早歩きとなった。無事、17時のバスに乗り、「ひらゆの森」で入浴したが食事ができず、帰りのフリー登山バスに乗り込み、広島に向かった。

(記 三村正弘)

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