2017年8月  グループ山行

富士山(3776m)

静岡県・山梨県


富士裾野の原生林の道


六合目から箱根,伊豆方面を望む


山頂から日の出直前の朝焼け。遠方に相模湾,三浦半島,東京湾,房総半島。左手前には山中湖が赤く光って見える。


富士最高点剣ヶ峰で


宝永山山頂で富士山頂をバックに


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8月23日(水)〜26日(土)  ☆天候:曇り、晴れ
参加者6名 CL坂井エイコ SL三浦美雄子
滝 田所 新江 延谷(会友)
コースタイム
8/23 広島駅7:16→11:04新富士駅→高鉢駐車場12:30→
13:50ガラン沢→14:40御殿庭下→15:35御殿庭中→16:20山体観測所→
16:35宝永第二火口縁→宝永第一火口縁16:55→17:10新六合目雲海荘(泊)
8/24 雲海荘8:05→9:15新七合目9:30→10:20七合目10:30→
11:25八合目11:45→12:45九合目萬年雪山荘(泊)
8/25 萬年雪山荘2:55→3:30九合五勺3:35→4:25富士宮口頂上
→4:35朝日岳5:05ご来光→5:25成就ヶ岳→5:35久須志神社6:15→
剣ヶ峰7:30→浅間大社奥宮→御殿場口下山口8:00→9:00八合目
(朝食)9:30→10:20七合五勺砂走館10:30→七合目10:40→
(大砂走り)→11:00宝永山方面への分岐11:10→11:25宝永山11:30
→11:55宝永第一火口12:10→12:35新六合目12:43→13:00
富士宮口五合目13:30→14:50花の湯(泊)
8/26 花の湯9:00→富士宮駅→浅間大社本宮→富士宮駅→
新富士駅13:39→広島駅17:38
報 告
 1日目、新富士駅到着後タクシーで高鉢駐車場へ。一合五勺、富士裾野の樹林帯から頂上を目指す。私たち以外の登山者はなくキノコや花に目を留めながら原始の森の中をひたすら進む。北側山麓の樹海とはどのように違うのか。前を歩く延谷君の好奇心溢れる若者らしい行動が新鮮。高度が上がるにつれ針葉樹が多くなり、森林限界の手前、盆栽のように幹や枝が横に這い日本庭園を思わせる御殿庭に到着。御殿庭上からは樹木はなくオンタデなど高山植物のみ。登山者も多くなる。富士の側火山、宝永山を右に見ながら左に曲がり、新六合目の宿、雲海荘に到着。駿河湾が眼下に見え、見上げると富士山頂がすぐそこ。夜は下界に、富士・富士宮・御殿場などの街明かりがきらめく。
 2日目、朝は展望良好で箱根山、伊豆半島、その向こうには大島も見える。高度順応のため、朝食を済ませ遅めに山荘を出て、一歩一歩ゆっくり上っていく。時折、風が霧を運び、一瞬で辺りは真っ白になる。その中ドーンと雷のような音が聞こえ天候急変を危惧。何と御殿場の自衛隊演習の轟音だった。3000m近く下からよく届くものだ。急こう配の登山道をじぐざぐ、昼過ぎに九合目の山荘に到着。昼食後ゆったり過ごし、早めの夕食(もちろんカレー)を頂き、明日に備え早めに就寝。
 3日目、2時起床3時出立。ヘッドランプの明かりが頂上に続いている。先頭の滝さんのどんな状況でもペースを崩さない歩みに感服しながら上っていく。北にはカシオペア、東にはオリオン、雲はあるが晴れている。富士宮口頂上到着!ご来光を求めて東へ。朝日岳で突風、寒さに耐えその時を待つ。雲の切れ目に赤みが漏れ横に流れる。山中湖の勾玉形の白い湖面の向こうに出たばかりの太陽を拝む。その後、お鉢めぐりで須走口、吉田口側頂上へ。大勢の人にびっくりしながら久須志神社を過ぎ西側へ向かうとするが、もの凄い風で吹き飛ばされそうになる。危険なので引き返し、剣ヶ峰へ。馬の背を越えたと思ったら測候所横の階段に長蛇の列。一人ひとり写真を撮るので待たなくてならない。お鉢めぐりできなかった西半分、火口の中をじっくり観察。写真を撮って、浅間大社奥宮参拝後、御殿場口頂上から下山。「大砂走り」を下りて、宝永山頂上へ回り富士宮五合目からバスで富士宮市の宿、花の湯へ。3日間の汗を流し、山行の成功を祝い合う。
 4日目、富士宮市にある富士山を神体として祀る浅間神社の総本社、本宮浅間大社に参拝して帰広。
 30周年企画として計画された今回の山行は日程の都合は悪いし、何故30周年と関係あるのか分からず気が乗らなかった。しかし、運営委員会での会長の言葉に押されて日程調節し急きょ参加。多分、普通の富士山山行では味わえないコースで、無理なくいろいろな富士山が楽しめた。天候にも恵まれ、1か月前の北岳の井原さんの嘆きを思い出し申し訳ない気がした。個人的には連れて行ってもらえてよかったと思うが、参加人数が少なかったのはなぜなのか検討が必要なのかなと思った。

(記 新江みどり)

歩いたコース

歩いたコース:赤色(1日目),暗赤色(2日目),緑色(3日目)

距離と標高

時刻と標高

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